ペースをつくる

写真

自分の歩きのペースを知り、それを守って歩くことが長距離を歩き切る秘訣です。朝イチの歩きで、歩くペースをしっかりつくりましょう。

  1. ホーム
  2. 歩き旅
  3. 達人の歩き術
  4. ペースをつくる

ペースは朝イチにつくる

長距離を歩くときは、マラソンのように一定のペースで歩く方が疲れません。歩く速度が速くなったり遅くなったりすると、とても疲れます。

また、ペースは人によっても違いますが、体調や天候などによっても左右されます。自然にペースができるのを待つ方法もありますが、一日の歩く距離との兼ね合いなどもあるので、ペースは意識してつくった方がよいと思います。

ペースをつくるのは朝イチです。極端な話をすれば、朝の30分~1時間の歩くスピードがその日一日のペースになります。朝は眠くてもしっかりペースをつくるつもりで意識して歩きましょう。

自分にあったペースで

私の歩く速さは4~5km/50分ですが、これは速くも遅くもない標準的なペースです。私は常にこのペースで歩くようにしているので、体調の悪いときなどはこのペースまで持ってこられないためにすぐに分かります。

このペースやリズムばかりは、年齢や体力など様々な因子が絡むことなので、どれくらいが適当だとは言えません。自分の無理のないペースとリズムを見つけて、それを守って歩くことが長距離を歩き切る秘訣です。

なお、ペースの管理のためには、どれくらいの時間でどれくらいの距離が歩けたかを知ることが大切です。地図と時計で一応用は足りますが、GPSランナーズウォッチなどを使うとより正確なペース配分ができて便利です。デジタルとつきあうGPS機器も参考に。

オーバーペース・スローペース

どれだけペースに気をつけて歩いていても、オーバーペースになったりスローペースになったりすることはあります。そのようなときには、できればその原因を突き止めて早めに対処することが大事です。

特にオーバーペースになったときには注意が必要です。オーバーペースは必ず脚などにその分の負担がかかっており、往々にして故障が出る原因となりがちだからです。時間がなくて焦っているときや、危険な道や雨の中を歩いていて気が急っているときなどは要注意です。もう一度、自分のペースを取り戻すよう心がけましょう。

スローペースは、道路事情などの外部要因のせいなのか、体調などの内部要因のせいなのかを正しく見極めて対処しましょう。とは言っても、時間に余裕があるならばスローペースはあまり気にしなくても大丈夫です。焦らず歩くようにしましょう。