きりたんぽと地酒

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今回の旅で初の「中継点」は秋田の旧友宅。久しぶりに会った大学の後輩の家で、きりたんぽ鍋と地酒におよばれして感激。翌日は二日酔いで…。

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旧友との再会

今回の旅で特別に楽しみにしていることの一つに、旧友との再会があった。

私は国土地理院発行の5万分の1の地図を使用している関係上、宗谷岬から全ての地図を持って歩く訳にはいかなかったので、旅先でどうしても地図を受け取る必要があった。

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大潟村

そのために、ルート上に中継点をいくつか設けて、そこで先の地図を受け取る体制をつくっていたのだが、その中継点5つ(札幌、秋田、柏崎、小浜、広島)のうちの3つまでは大学時代に知り合った旧友の家だった。

そして今日は今回の旅で初めて旧友宅を訪れる日であった。

待ち合わせはマクドナルドで

「待ち合わせは家の近くのマクドナルドで-」と彼は電話で言った。プーマンという愛称で親しまれていた研究室の後輩である。今は故郷の秋田で小学校の教員をしているという。

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千秋公園

「マクドナルドっていったってどこの?」と聞いた私はやはり東京人だったのだろうか。当時、秋田にはマクドナルドは2つしかなく、しかも彼の住んでいる住所からいえば、彼の意味するところのマクドナルドは地元の人なら誰でも知っている「新道沿いのマクドナルド」だったのだ。

翌日、しっかり5分前にやってきた彼は学生時代とほとんど変わっていないような感じで、それが旅先で見知らぬ人ばかりと接し続けていた私にとってはとても嬉しく思えた。早速、彼の家へ案内してもらう。

彼の家は見事な一戸建てで、東京でずっと団地・マンション住まいだった私は、これだけでたいへん驚いてしまった。

きりたんぽ鍋と地酒

今日は有難いことに彼の家に泊めていただけることになっているので、ひと休みしてお風呂をいただいた後に夕食によばれる。夕食は大感激のきりたんぼ鍋。

私はきりたんぽは観光客用の名物だと思っていたので、これが普通の家庭料理だと聞いてビックリ。久々に食べた鍋料理と彼の家族ぐるみのあたたかいもてなしに、心も身体もすっかりあたたかくなった夜であった。

夕食後は酒好きの彼のお勧めの地酒を飲んだのだが、これがまた美味しく2人で半升をあけてしまった。

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1000km突破!

酒に強い彼は明くる日も元気に学校へと行ったが、情けないことに二日酔いになってしまった私は、翌日の午前中をほとんどボーッとした頭で歩くことになったのであった。