歩くということ
歩き旅をしているというと、よく不思議がられることがあります。曰く「何がおもしろいの」、「何かいいことあるの」等々…。こんないいこともあるのです。
歩くのっておもしろい?
世の中の人は、登山やトレッキングには理解があるのに、歩き旅にはその100分の1も理解がないようです。ウォーキングには理解があるのに、長距離の歩き旅にはその1000分の1も理解がないようです。
そして次のような疑問が出ます。「歩くのってそんなにおもしろい?」-学生時代から散々聞かされてきました。私は決まって一言、「おもしろいよ」と答えます。「ただ歩いているだけで、何がおもしろいの」「いやぁ、いろいろとね」-。
歩くことのおもしろさ
こうやってお茶を濁してしまうのは、歩くことには一言で言い表せないようなおもしろさがあるからです。
例えば、よく言われますが、歩いていると車では絶対に体験できないようなことが体験できます。地元の人の表情や道ばたの花が見え、小鳥のさえずりが聞こえてきます。そして、それらが身体全体で感じられたとき、私は幸せを感じられます。
また、私は、歩くことに人生を感じることがよくあります。大地を一歩一歩踏みしめながら歩いているとき、人生という長い道のりを一歩一歩歩いていくような気持ちになります。これからも長い人生、あせらず歩き続けていきたいと思っています。