なぜロードを歩くか
なぜわざわざデメリットの多い舗装道路(ロード)を好んで歩くのでしょうか。答えは「そこに道があるから」、そしてロードは距離が稼げるからです。
ロードを歩くということ
歩き旅では、自然歩道などを好んで歩く人もいますが、多くの長距離歩行者は舗装道路(ロード)を歩きます。歩き旅を人に語るとき、最も理解されにくいことは、なぜわざわざそのようなロードを歩くのか、ということです。
登山やトレッキング、バックパッキングなどをする人は未舗装の車の通らない快適な道を歩くのに、なぜ歩き旅をする人はデメリットの多いロードを選んで歩くのか、不思議に思う方も多いようです。
ロードのデメリット
確かにロードを歩くデメリットは多いのが現状です。身体面で言えば、膝や脚などにかなりの負担がかかります。空気も良いとは言えないので、心肺機能にも負担がかからないとは言えません。
精神的な面で言えば、やはり自動車が走っている道を歩くというのは気持ちが良いものではありません。まして歩道がない道もたくさんあるので、危険な道を歩くときは、それだけで本当に歩くことが苦痛になります。
ロードを歩く理由
それでもロードを歩く最大の理由は、カッコよく言えば「そこに道があるから」ですが、もっとわかりやすい理由をあげれば、ロードは距離が稼げるからです。
前回の歩き旅コラムで「歩き旅は、距離を克服する達成感が一つの大きな楽しみ」と書きましたが、距離を稼ぐためには山道や自然歩道を歩くよりも、ロードを歩く方が遙かに効率がいいのです。
ある程度の距離を歩いた上で、その道をロードマップ上でたどってみると、何とも言えず嬉しい気持ちになったりします。
その他にも、ロードは店や自動販売機などもあり安心して歩けるということや、無駄なアップダウンがなくて楽だということもあります。