寒さ対策
寒い時期に歩くなら、レイヤード(重ね着)で暖かくすることが大切。脚はあまり冷えませんが、上半身が冷えるので特に防寒対策をしましょう。
寒いときには暖かく
暑さと寒さ、どちらも歩き旅にとっては大敵です。私は、個人的には暑さには耐えられるが寒さには耐えられません(でも、日本縦断は一番寒い時期にも歩きました)。これは、逆の人もいるので何とも言えないところです。
寒いときには、やはりそれなりの対策をしなければなりません。基本的には、たくさん洋服を着て暖かくすることが大切です。箱根駅伝などでは走者がすごい薄着で走っていますが、あれはかなりのスピードを出しているため、運動量も大きく、身体から発散される熱が多い故なのです。
歩くという行為はそんなに激しい運動ではないため、厳寒の冬に薄着で歩くことはお勧めできません。ただし、脚はさすがに運動量があるのでトレッキングパンツやジーパン1枚でも大丈夫ですが、寒がりな人は下に何かを履くのもお勧めです。
重ね着(レイヤード)がオススメ
寒いときには厚着をした方がよいと書きましたが、それも重ね着(レイヤード)がベストです。重ね着をしておけば、微妙な気温の変化にも対応できるからです。
私が日本を歩いたとき、一番寒い時期は、Tシャツ、ダンガリーシャツ、厚手のトレーナー、ウインドブレーカー、スタジャンと上には5枚も着ていました。それでも寒くてがまんできないときは、雨具のゴアテックスをさらに上から着込むこともありました。下はズボン下やタイツなどは履かずにジーパン1枚でしたが、特に寒さは感じませんでした。
素材としては、下着は発熱や速乾機能のあるもの、中間着はフリースや起毛のもの、上着は防風性のしっかりしたものを選ぶと良いでしょう。
小物も活用
個人的な経験から言えば、しんしんと冷える寒さもこたえますが、身を切るような冷たい風が一番厳しく感じます。そこで、素肌をなるべく外気にさらさないように小物を活用するのも良いと思います。
例えば、保温性の高い手袋をしたり、耳当て(イヤーマフラー)やネックウォーマーなどを活用したりすると効果的な防寒ができます。手軽なところでは、タオルを首回りに巻いてマフラー代わりにすることもできます。
暑いときには忘れませんが、寒さ対策としても帽子は意外とお勧めです。ウールなど保温性の高い素材のものなら尚更です。また、レッグウォーマーなどもオシャレに活用するのも良いでしょう。