出会い

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日本を歩いて旅してみて「旅とは出会いの連続だ」と思いました。「人間との出会い」と「自然との出会い」の2つが、今回の旅を豊かにしてくれました。

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2つの「出会い」

日本を歩いて旅してみて、「旅とは出会いの連続だ」と思いました。

さらに、その「出会い」には大きく分けて2つあり、それは人間との出会いと自然(風景)との出会いではないかとも思いました。2つとも素晴らしい出会いに恵まれ、想い出に残る日本縦断になったことを感謝しています。

人間との出会い

「人間との出会い」では、この旅の間中、本当に多くの人と出会いました。差入れとしていただいたものも、お菓子、果物、ラーメン、現金(!)などきりがないくらいです。そして何よりも、道中受けた親切と励ましの言葉は疲れきった旅人にとっては何よりの贈り物でした。

「人間」という言葉が「人の間」と書くように、人は人と人とのかかわり合いの中で生きているということをこの旅で強く実感しました。あまり感じの良くない人にも出会いましたが、その何十倍も良い人に出会い、いろいろと良くしていただいたことは忘れ難い想い出です。

ラーメンやコーヒーなどを無料でごちそうしてくれた八郎潟のお店の方、晴天の下の野外のお茶会でお茶や潰物などをごちそうしていただいた新潟県出雲崎で出会った旅行中だった方々、学校の帰りに一緒に歩いて元気を出させてくれた山口県の小学生たち、うす汚い格好をした旅人を暖かく迎えてくれた旅館や民宿の方、そして旅の途中でお世話になった旧友とその家族の皆様、みんな今でも元気でしょうか。

貴方たちのおかげで私は自分の夢を実現することができました、と大声で叫びたい気持ちでいっぱいです。

自然との出会い

「自然との出会い」もかけがえのないものをたくさん経験しました。特に印象に残った場面は瞼の裏に焼き付いてはなれないもので、今でも目を閉じればその時の風景を昨日のことのように鮮明に思い出すことができます。

この旅の道中で出会った風景のベスト5をあげると次のようになります(順位はつけられないのでつけません)。

 ○ 北海道濃昼の手前で水平線に沈んだ夕陽
 ○ 北海道濃昼の夜、山々と集落を照らしてポッカリと浮かんだ月(昔々の世界)
 ○ 新潟県親不知の高さの見当もつかないくらいの断崖絶壁
 ○ 福井県三方五湖の一つ水月湖で見た夕暮れ
 ○ 鹿児島県霧島のえびの高原の大パノラマ

毎日毎日、雨が降っても雪が降っても風が吹いても歩きましたが、自然は時に厳しく時に優しくありました。人間は自然の中で生きており、自然に逆らっては生きていけないのではないかとも思いました。