くつ
歩き旅においてくつはとても重要です。小さめより大きめ、重めより軽めのウォーキング・シューズがおすすめです。くつひもにも注意しましょう。
くつの基本
くつは、歩くということにおいてたいへん重要な位置を占めます。くつが直接の原因でできるものに、くつずれ、マメなどがあります。また、くつが悪いために筋肉痛になったり、疲労の呼び水となったりすることもあります。
くつで最悪なのは小さいくつです。小さめのくつは、必ずと言っていいほどくつずれやマメの原因となります。また、長く歩き続ければ、当然足もはれてきてしまうので、やや大きめのくつがよいと思います。私は普段は24.5ですが、歩き旅用のくつは25.5サイズを履いています。
また、くつを購入するときは、必ず歩くときに履く中厚手のくつ下を履いて試し履きをするようにしましょう。大きな専門店などは試し履き用のくつ下を貸してくれますが、そうでない場合は自分の物を持って行くor履いていくとよいと思います。
ウォーキングシューズのススメ
歩き旅をする場合、くつの選択肢はウォーキングシューズやジョギングシューズ、トレッキングシューズなどになると思います。いろいろな考え方や個人差、好き嫌いもありますが、個人的には、ウォーキングシューズかトレッキングシューズがお勧めです。
その理由は、何と言ってもジョギングシューズが「走る」ことに特化しているのに対して、ウォーキングシューズとトレッキングシューズは「歩く」ことに特化して作られているからです。「走る」と「歩く」では脚の動きが大きく違うため、その作りも当然違っています。短い距離ならジョギングシューズでもよいですが、長距離の場合は避けた方が無難です。
なお、トレッキングシューズの場合は、足首を固定する必要がないのでローカットで十分です。また、登山靴のようなゴツいくつは、重量がありすぎて歩き旅には向きません。かと言って軽いからとトレランシューズで歩くと、靴底が薄く柔らかすぎるため、アスファルトの衝撃で膝や足首、足裏などが痛くなってしまうことがあります。
くつひもにも注意
くつを脱ぐときは靴ひもをほどき、また履くときに結び直すのはとても大事なことです。1回の休憩ごとにそうするのは少し大変ですが、故障の予防のために必要な手間だと思ってください。
ひもを縛ったまま脱げる、あるいは履けるということはイコールゆるいのです。ゆるいということは、一歩ごとにくつの中で微妙に足が動く(ずれる)ということで、摩擦熱を起こしてマメを生じさせる手伝いをしているようなものなのです。
特に下り坂ではこれにいっそう拍車をかける上に、しっかり縛っていないと足首への負担も増すことになるので注意が必要です。